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プラチナギルドの「PLATINUM FORUM2012」での池水雄一氏の講演内容
「プラチナを取り巻く世界情勢と今後の展開」と題する講演

スタンダードバンク日本支店長 池水雄一


ikemizu
  

プラチナは二つの要素を完全に押さえておけば、非常にわかりやすい

メタルであると私は常日頃から言っている。

そのポイントの一つ目は供給サイド。

その鉱山生産量の8割が、南ア一国で掘り出されているために、このメタルは

南アの状況が非常に大きなウェイトを占める。

2008年には南アの電力不足のために鉱山の生産活動に支障をきたし、プラチナは

一時2300ドル近くまで上昇したのはまだ記憶に新しい。南アの経済・政治情勢は

そのままプラチナの生産に直結するのである

  

そしてもう一つの重要な要素は自動車産業である。

例年プラチナの需要の半分近くが自動車の排ガス触媒としての用途である。

すなわち、自動車産業の動向が直接プラチナの需要に与える影響が非常に

大きいということだ。

同じく2008年から2009年。南アの電力不足による供給不安と新興国の自動車販売の

好調から相場は2300ドルまで上昇したが、その後のリーマンショック、

サブプライム問題により、アメリカ自動車メーカービッグ3の事実上の破綻が伝えられ、

プラチナ相場は2300ドルから一挙に一時800ドルを割れるまで急落したのである。

  

南アの生産状況は現在でも万全とは言い難い。

労使問題の頻発、そして採掘コストの上昇。現在、総合的なプラチナの採掘コストは

1400ドルまで上昇していると計算しているアナリストもいる。

 

当然のことながらこのコストを割ってしまうと、鉱山はプラチナを生産しても赤字に

なるので、生産が止まることになる。

 

とすると必然的にマーケットは1400ドル以下にはなりえないことになるのだ。

そして中国をはじめとする発展途上国のモータリゼーションの勢いは、日々増加

のペースを速めているのだ。そしてそこには必ず触媒が使われるのである。

  

そしてもうひとつ、中国におけるプラチナの宝飾需要も見逃せない強気要因である。

金選好の強かった中国が近年は若い世代を中心にプラチナにもその触手を

伸ばしてきている。これら実需の買いは固く、その上にETFを初めとする新たな

投資マネーが入ってきている。

 

金、銀、プラチナ、パラジウムのそのマーケット規模。単純に生産量で考えると、

金の年間の生産量が2570トン、これに対して銀の生産量は年間2万2000トンで

金の8.5倍。

一方PGMはプラチナ190トン、パラジウム200トンとほぼ10分の1以下の規模である。

もちろん、生産量の違いがそのまま価格に反映されるわけではない。

  

やはり将来的におそらくもっとも上昇する可能性を秘めているのはPGM

とくにプラチナであると思われる。

 

池水氏の講演であるが、グラフ、数字が明確で非常に判りやすいし内容の濃い

ものであった。業界にいても意外と川上のことを知らないので勉強になりました。

1400ドルという目安も重要なポイントです。

| 宝飾の話 | 07:17 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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