<< 田中文科相が謝罪 | main | 10日(土)いい天気!野川を自転車で走るとある橋の上から富士山が見えた >>
月岡芳年について(第鹸、第拘)

月岡芳年

第鹸
 (明治9年1876〜明治17年1884)

II期が芳年の特色の噴出期であったとすると、本期は二度目の噴出期であり、

これ以降安定した活動期に入っていく。 

この噴出を促したのが、明治10年(1877年)の西南戦争の勃発であり、

西南戦争の錦絵が盛んになる。 

実際に取材に行ったわけではないが、構成的で、演劇調の戦争画として、

芳年の人気が素晴らしく、版元は門前市をなしたと言われる。 

経済的にもゆとりがで、住居を新たにするとともに、芸者お楽を迎え入れる。

戦争ものもやがて下火になると、作品には「新柳二十四時」、

「東京自慢十二ヶ月」などの風俗画が主題になっていく。

明治11年(1878年)40歳の時には天皇の侍女を描いた『美立七曜星』が問題になる。 

この年より刊行が開始された「大日本名将鑑」は以後5年の間に51番まで制作され、

ベストセラーとなり、版行部数もまた未曾有となった。

明治12年(1879年)四十一歳。宮永町に移転し、手伝いに来ていた坂巻妙子と

出会い、愛妾お楽と別離し妙子と結婚する。(妙子夫人は世話女房型の賢夫人で、

芳年没後二十年あまりして明治四十四年大森で亡くなっている)
明治15年(1882年)、絵入自由新聞などにも関係し、明治17年ごろまで精力的に本、

雑誌、新聞の挿絵にも打ち込む。

yoshitoshi9

明治15年の第1回国内絵画共進会では肉筆画の「藤原保昌月下弄笛圖」で

一等賞を得、これを翌年三枚続きの錦繪に摺った版画は当時のベストセラーになった。 

さらに一枚ものシリーズ「芳年武者尤類」を刊行している。

同時に西南戦争後の世相の反映の一つとして,文教政策の強化にともない、

芳年の錦絵にも「教導立志基」などがでてくる。
明治17年 四十六歳には芳年の門人は80人を超え、評判は日本随一で、

浮世絵界の泰斗と称せられた。


第拘 (明治18年1885〜明治25年1892)

明治18年四十七歳、よりライフワーク「月百姿」(百枚)の刊行が開始され、

明治24年に完結する。また、「新撰東錦繪」二枚続23図を刊行。 

さらに代表作「奥州安達が原ひとつ家の図」などによって、「東京流行細見記」の

浮世絵師番付けで一番になる。

yoshitoshi10

これに前後して縦二枚続きの一連の作品を刊行。 

明治21年には「風俗三十二相」(32枚)を刊行。 

明治24年(1891年)『新形三十六怪撰』の完成間近の頃から体が酒のために

蝕まれていき、再度神経を病み目を悪くし、脚気も患う。

明治25年(1892年)五十四歳、病状が悪化し、巣鴨病院に入院。 

病床でも絵筆を取った芳年は松川の病院に転じるが、5月21日に医師に見放され退院。 

6月9日、本所藤代町の仮寓で脳充血のために死亡。 


芳年の墓は東
大久保の専福寺にある。

明治31年(1898年)には岡倉天心を中心とする人々によって向島百花園内に

記念碑が建てられている。


月岡芳年 日本より海外で高く評価されている。
浮世絵に対して日本美術界は、昔から評価が低い、挿絵と考えられていたのだろうか・・
これだから良い浮世絵など文化財が外国に流失していったのだ。

 
| 浮世絵 | 07:49 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
スポンサーサイト
| - | 07:49 | - | - | pookmark |
コメント
コメントする









この記事のトラックバックURL
http://peaceman.jugem.jp/trackback/3064
トラックバック

CALENDAR

S M T W T F S
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031    
<< October 2017 >>

SPONSORED LINKS

RECOMMEND

SELECTED ENTRIES

CATEGORIES

ARCHIVES

RECENT COMMENT

  • NHK「ひよっこ」に押阪忍さん出演
    peaceman (09/03)
  • NHK「ひよっこ」に押阪忍さん出演
    濱田 俊人 (08/24)
  • 3年前亡くなった大原麗子さんのドラマSP「大原麗子・炎のように」が秋に放映される
    iphone7ケース (07/14)
  • 原節子さんは1964年狛江から姉夫婦の住む鎌倉へ移り住みました
    菊千代 (06/13)
  • マレーシア最大の時計・宝飾フェアでブルー・マジェスティ・トゥールビヨンが最高賞
    工藤&#38451;子 (06/06)
  • 私の普段使いの時計 8、「ジャガー・ルクルト」
    杉本 幸江 (05/03)
  • 3年前亡くなった大原麗子さんのドラマSP「大原麗子・炎のように」が秋に放映される
    buytowe専売店 (04/11)
  • 3年前亡くなった大原麗子さんのドラマSP「大原麗子・炎のように」が秋に放映される
    buytowe専売店 (04/11)
  • 3年前亡くなった大原麗子さんのドラマSP「大原麗子・炎のように」が秋に放映される
    af (04/03)
  • 渡瀬恒彦さんを偲んで映画「時代屋の女房」を観る
    濱田 俊人 (03/28)

RECENT TRACKBACK

MOBILE

qrcode

LINKS

PROFILE

SEARCH