一定期間更新がないため広告を表示しています
「龍」について不思議におもう。
来年の干支は、辰(龍)年である。辰(龍)以外は、実在の動物であるのに
何故、龍が干支に入っているのだろうか?
日本国内には多くの竜神様が祭られている
龍神信仰について
龍の起源については二種類ある。
一つは、龍の原型がある生き物、あるいは多種類の生き物である
という説である。
たとえば、蛇、馬、蛇と馬との組み合わせ、恐竜などがあげられる。
もう一つは、龍の原型は実際に存在する動物ではなく、ある自然現象あるいは
二種類以上の芸術的な動物具体像の組み合わさったものとする説である。
たとえば、雲、虹、稲妻などを原型とする説、複合的トーテムを原型とする
説などがあげられる。
例えば、私が奈良東大寺で見た龍の雲がそれにあたるかもしれない。
こうして中国で出来上がった龍のイメージが日本に入った。
それに対して信仰の対象となる「龍王」はもともとインドで成立し中国を経て日本に入った。
インドでは仏典の龍(ナーガ)は蛇神であったが、中国では「龍」、「龍王」と訳され、
それが日本に入り、再び日本の蛇神への信仰と混じり合っていった。
飛鳥時代から仏教儀礼による雨乞いが行われるようになった。
日本における最古の雨乞いの記録としては、平安時代に編纂された仏教史書
『扶桑略記』の推古天皇33 年(625 年)の条に、『高麗僧恵灌に命じて
雨乞いの儀式を行わせた』という記述がある。
空海が祈雨法を修した神泉苑は風水でいう龍穴とされ、その際に善女龍王が
出現したといわれている。
また龍穴は室生にもあったことが9世紀の文献に見られる。
817年(弘仁8)6月にはここで祈雨(雨乞い)が行われている。
このように平安時代には降雨・止雨の神として大いに信仰され、龍穴神に降雨や
止雨を祈ることがしばしば行われるようになっていったのである。
また、この時代に広く用いられるようになった経典『法華経』が、そこに描かれた
世の中の落ち込んだ景気を回復し、混迷を極める社会を明るくして元気を取り戻すには
龍神の威光とパワーに頼るしかないのかもしれない。
2012年がいい年となることを心より願い2011年を締めくくりたい。
おかげさまでこのブログの年間アクセス数は、55万を超えました。
来年も宜しくお願いします。