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メトロに乗りモンパルナスに向かう
メトロを上がるとそこにも有名なカフェがある
エコール・ド・パリの芸術の発祥の地モンパルナス
ここにはシャガール(Marc Chagall)が住んでおり、レジェ(Fernand Léger)、
ルソー、マティス(Henri Matisse)、キスリング(Moïse Kisling)、
ブランクーシ(Constantin Brancusi)、ザッキン(Ossip Zadkine)、そして前出の3人も出入りしていました。
この頃、モンパルナスの中心はヴァヴァンの交差点でした。
付近には有名ないくつかのカフェがありましたが、画家たちのひいきは
「ラ・ロトンド(LA ROTONDE)」だった。
1911年からこの地にあり、その賑わいはアポリネールが
「ひと昔前のモンマルトルのようだ」と形容したほどでした。
ここではモディリアーニが客の似顔絵を
描き、スーチンがフランス語を学ぶためにカフェ・クレームを飲みながらフランス人との
会話に精を出していました。
また、藤田嗣治がある日赤い上着に首飾りで現れた、とカフェの記録は伝えています。
この他にもピカソやシャガールなど、エコール・ド・パリのほとんどがこのカフェを
利用したのでした。
また1927年に誕生した「ラ・クーポール(LA COUPOLE)」はアール・デコの装飾で有名ですが、
32人のアーティストが内装に参加したそうです。
私も2度目にパリに来た時、このクーポールで食べた「生牡蠣」とダイナミックなデザートは、
今も忘れられません。藤田嗣治もこの店の常連だったと聞いています。
伊勢の実家に1点だけ藤田の絵があったことを思い出した。