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高尾山と天狗様
天狗様は飯縄大権現様の眷属(随身)として、除災開運、災厄消除、招福万来など、
衆生救済の利益を施す力を持ち、古来より神通力をもつとされ、多くの天狗伝説や
天狗信仰があり、神格化されています。
この様に高尾山は、飯縄信仰と共に天狗信仰の霊山としても知られております。
また、高尾山は修験道根本道場として知られており、山伏修行が随時行われ、
昔は山伏が深山幽谷に籠もって難行苦行を重ね、やがて高尾山の霊気と融合して、
呪力、験力を体得して大先達となり、山伏の姿が天狗と同一視されることも多いのです。
東京中心部から西へ約50キロのところに位置し、江戸時代から信仰の霊山として、
また都民、近県の行楽地として広く知られている「高尾山」。
フランスのミシュランの日本版旅行ガイドブックを発行し、山では高尾山が富士山と共に
三つ星の観光地として選ばれていて外人の観光客も多かったです。
8時半ごろケーブルの駅に着きましたがもう30分待ちの案内が出て、人でいっぱいでした。
しかし15分ぐらいで乗ることができましたので終点から「薬王院」まで早足で向かい
お参りしました。
高尾山薬王院
正式名称「高尾山薬王院有喜寺」は今から1260余年前の天平16年(744)に、
聖武天皇の勅令により東国鎮守の祈願寺として、高僧行基菩薩により開山されました。
薬王院の名は創建当初、薬師如来をご本尊とした事に由来します。
現在は真言宗智山派の大本山として「成田山新勝寺」「川崎大師平間寺」
「高尾山薬王院」が三大本山として知られております。
行基菩薩開山以来「薬師如来」を本尊として奉祀してきた高尾山は、俊源大徳の
祈請によって「飯縄大権現」を勧請し、爾来これを本尊として奉安しています。
「飯縄大権現」は、その信仰の起こりとしては、信州善光寺の北にそびえる飯綱山、
戸隠山一帯に淵源を発し、この地方は善光寺の起こりと共に仏教の歴史も古く、
日曜日天気がいいので、朝早く家を出て高尾山に登ってきました。
自宅から自転車で京王線の国領駅まで行きここから高尾山口駅まで
およそ40分で「高尾山」に行けるのです。
ここでケーブルカーに乗れば7分で500mの高尾山に
「高尾山薬王院」にお参りして頂上まで歩くのが気持ちいいです。
24日(日)晴天で空気もスッキリしていたので富士山が美しく拝めました。
高尾山の富士信仰
山内の伝承によれば、山頂を過ぎて紅葉台、一丁平に至る手前南側に
「富士見台」と呼ばれる小さな頂があり、かつてここに一つの御堂が構えられ、
拝殿の奥の扉が開かれると御神体の富士山が一幅の絵のように拝されたという。
今日でも奥之院から山頂に向かう道筋を「富士道」と言い習わしているのである。
往時は、この道筋を白装束の富士道者の一行がチリン、チリンと腰の鈴を
鳴らしながら賑やかに行き交うのが夏の風物詩であったという。
「北条記」の記述に戻れば、富士浅間社の高尾山勧請に伴って富士吉田の
「禰宜(ねぎ)(御師)達が悉く武州八王子に移り…」とある。
俊源大徳の中興以来醍醐山三寶院の当山派(とうざんは)真言修験道の法流を
汲む高尾山に、修験開祖神変大菩薩と縁の深い富士浅間大菩薩が祀られる事と
なったのである。